院内設備
12誘導心電図
心臓は電気が流れることで動きます。心臓の構造異常や動きの低下があれば異常を来たします。また不整脈の有無を判断します。
心電図は電気の流れの異常を調べることができます。
ホルター心電図(24時間心電図)
装着型の心電図です。クリニックで装着して、自宅にお帰りいただきます。
いつもの日常を過ごしていただき、装着している時間内の心臓の電気の流れの異常を調べます。
ご自身が症状があった時に、スイッチを押していただくことで、その時間帯に症状の原因となりうる心臓の異常があるかどうかがチェックできます。
24時間血圧計
装着型の血圧計です。24時間血圧測定を行います。ホルター心電図と同時に計測することもできます。
血圧は1日のうちに変動することが知られています。多くの方が、朝が一番高く、夜が一番低くなります。
夜にかけて血圧が上る方、夜にかけて必要以上に下がりすぎる方は、深夜から明け方にかけて、ヒートショックをともない、心筋梗塞や脳卒中など突然死の原因となる病気が起こる可能性が高くなります。
また、「病院にくると血圧は高いけど、自宅だと低いのに血圧の薬を飲まないといけないの?」という方に、自宅での血圧測定をすることで、血圧の薬を減らすことができるかもしれません。
睡眠評価装置
高血圧や各種動脈硬化性疾患(脳卒中や心筋梗塞)の原因となりうる”睡眠時無呼吸”の有無を調べます。機械を貸出しますので、ご自宅で装着して寝ていただきます。慢性呼吸器疾患や慢性心不全の方の夜間発作の危険性についても評価します。
心臓エコー検査
心臓の構造や動きの異常を超音波を使って調べます。心筋梗塞や狭心症、心筋症・心筋炎など、心臓の病気を調べる上では欠かせない検査です。ゼリーを塗って体の外から評価します。痛みの無い検査です。
頸動脈エコー検査
頸動脈は心臓から脳へ向かう動脈です。動脈硬化は全身に起きます。動脈硬化を直接画像で判断するのに、最も簡便で痛みのない検査です。
腹部エコー検査
肝臓、胆嚢、すい臓、腎臓、膀胱、前立腺など腹部内臓について調べます。痛みのない検査です。
甲状腺エコー検査
体の機能維持に不可欠な甲状腺ホルモンを作る臓器を超音波を使って調べます。痛みのない検査です。
下肢動脈エコー検査
閉塞性動脈硬化症(主に足に向かう動脈が「動脈硬化」によって狭窄や閉塞をきたす病気)の有無と程度を調べます。痛みのない検査です。
下肢静脈エコー検査
エコノミークラス症候群に代表される、深部静脈血栓症(足の静脈に血栓が発生し、血栓が肺を閉塞する)の有無や、静脈瘤の程度を調べます。痛みのない検査です。
血圧脈波検査
”血管年齢=動脈の硬さ”を調べたり、足の血流の低下があるかどうか調べます。
呼吸機能検査
肺や気管を含む”呼吸の異常”を調べます。気管支喘息や、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫など
単純X線検査装置
胸部レントゲン、腹部レントゲンを行い、肺炎・心不全の有無、腸閉塞や尿路結石の有無を調べます。骨密度を調べ、骨粗しょう症の評価も行います。
心肺運動負荷試験装置(CPX)
心電図、血圧計を装着し、特殊なマスクを装着して肺から出てくる酸素・二酸化炭素を計測しながら、運動をすることで、心肺機能の異常を調べます。
ご自身の体力や心肺機能によって、どの程度の負荷(負担)が有酸素運動(比較的楽な運動)と言えるのかが評価できます。有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)と無酸素運動(筋トレなど)との境界を調べることで、心臓病を患った方でも安心して運動ができる負荷量を調べることができます。
”適度で安全な負荷を心臓にかける運動”=”心臓リハビリテーション” によって、心臓の機能の改善を目指すために必須の検査です。
体組成計
脱水の有無や、むくみの評価などを行います。また体脂肪率や筋肉量などを計測することで、どのような運動が必要か、どのような栄養が必要かを考えるのに目安となる検査です。
検体検査について
当院では”すぐに調べる必要のあるもの”に絞ってご用意しております。
血算(貧血の有無や炎症の有無を調べます)
CRP(炎症によって上昇する蛋白です)
Hba1c、血糖(糖尿病のコントロールに必須の検査です)
各種迅速検査(溶連菌・RSウィルス・インフルエンザウィルスの感染チェック、心不全のコントロールに必要なNTproBNP検査、急性心筋梗塞の判断に必要な”心筋逸脱酵素”検査
尿検査
その他の緊急を要さない検査項目に関しては、提携の検査会社に依頼しています。
その他の検査について
当クリニック内ではCTやMRI、シンチグラフィ、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)は行うことはできません。そのため、これらの検査については、地域の基幹病院(ご住所やご希望に合わせて江南厚生病院、一宮市民病院、大雄会総合病院、一宮西病院など)のご協力により地域連携ネットワークを通じて”検査依頼”をすることで受診することなく検査できます。